【インディーズ】とは
インディーズ(Indies)とは、大手資本やレコード会社、プロダクションなどに所属せず、独立した体制(Independent)で作品の制作や活動を行うこと。
商業的な縛りが少なく、アーティスト自身の自由な表現ができるのが特徴。
インディーズレーベル自体は戦前から存在し、黒人向けのレイス・ミュージックとしてメジャー・レーベルが避けていたリズム&ブルースやロックンロールなどの音楽を積極的に取り上げ、アメリカ全土でポピュラー音楽としての地位を固めることに成功した。
アトランティックにはルース・ブラウンらが、チェスにはチャック・ベリーやマディ・ウォーターズなどがいた。
他にもスタックス・レコード、モータウン・レコードをはじめとするインディーズ・レーベルが、多くのヒット曲をリリースした。
ロックが誕生した1950年代の米国において、エルヴィス・プレスリーらが契約したサン・レコードが既存の大手レコード会社に対抗して設立された独立系レーベルとして最も有名。
1960年代のエレクトラ、アイランド、イミディエイトなどもインディーズのロックを多数発表した。
日本におけるインディーズシーンの原型は、1980年代初頭にパンク・ロックやニューウェーブ、ヘヴィメタルの影響を受けて誕生した。
当時はカセットテープやソノシートを用いた自主制作が主流で、自らの手で作品を作り流通させるDIY(Do It Yourself)精神が急速に拡大していき、インディーズレーベルやインディーズ専門レコード店もこの時代に誕生した。
1980年代後半のホコ天・イカ天などのバンドブームを経て、1990年代~2000年代にはヴィジュアル系などのインディーズ盤がチャートの上位を席巻するインディーズブームが到来、既存のメジャー至上主義に多大な影響を与えた。
近年ではデジタル技術の進歩により、インディーズとメジャーの物理的な境界線が曖昧になってきた。
かつてはメジャーでなければ難しかった音源流通が、現代ではデジタルディストリビューション(音楽配信)サービスを通じて世界中に向けて誰でも安価で行なえるようになった。
また、メジャーで実績を積んだアーティストがより高い自由度を求めて、あえて独立し独自のインディーズレーベルを設立するケースも増えている。
インディーズのメリット
①作品の権利を自ら保持し、表現の方向性や収益のコントロールを自分自身で行なえる。
②デジタル配信において、認知されれば収益配分を高く保ちやすくなる可能性もある。
③SNSやライブ会場でのコミュニケーションを通じて、ファンの熱量を直接感じ取り、それを活動に反映させることが可能。
インディーズのデメリット
①レコーディングスタジオの利用料、エンジニアやプロデューサーへの依頼費用、ミュージックビデオの撮影費など、すべて自己資金で賄う必要があるため、どうしても制作環境に妥協せざるを得ない場面が生じやすく、限られた予算内でいかにクオリティを担保するかが常に課題となる。
②既存のメディア等へのプロモーションには、個人の力だけでは限界があり、認知拡大においてはメジャーの強力な営業力と比べると大きなデメリットとなる。
テレビ番組のタイアップ獲得や全国規模のラジオ展開を行うことなどは極めて困難。


